(クレール・ダーリング役)
Catherine Deneuve
1943年10月22日生まれ。フランス・パリ出身。1957年にデビュー。ロジェ・ヴァディム監督の『悪徳の栄え』(62)、ジャック・ドゥミ監督の『シェルブールの雨傘』(63)の主演でスターの座を獲得する。ドゥミ監督作品は、『ロシュフォールの恋人たち』(66)と『ロバと王女』(70)にも出演。さらに、ルイス・ブニュエル監督の『昼顔』(67)と『哀しみのトリスターナ』(70)での妖艶な魅力で新境地を開拓する。名匠フランソワ・トリュフォー監督とは『暗くなるまでこの恋を』(69)とセザール賞を受賞した『終電車』(80)で組み、『インドシナ』(92)では2度目のセザール賞に輝くと共にアカデミー賞Rにもノミネートされ、フランス映画のアイコンとして君臨する。
近年では、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した『8人の女たち』(02)、セザール賞にノミネートされた『しあわせの雨傘』(10)などフランソワ・オゾン監督作品でも高く評価され、2008年にはカンヌ国際映画祭で特別賞を贈られる。その他、アンドレ・テシネ監督の『海辺のホテルにて』(81)と『夜の子供たち』(96)、ヴェネチア国際映画祭女優賞を受賞した『ヴァンドーム広場』(98)、レオス・カラックス監督の『ポーラX』(99)、セザール賞にノミネートされた『太陽のめざめ』(15)など。是枝裕和監督の仏日合作『真実』(19)ではジュリエット・ビノシュとの母娘役共演で話題となった。
(マリー・ダーリング役)
Chiara Mastroianni
1972年5月28日生まれ。フランス・パリ出身。
マルチェロ・マストロヤンニとカトリーヌ・ドヌーヴの間に生まれ、93年にアンドレ・テシネ監督の『私の好きな季節』でデビュー。母と共演した同作で翌年のセザール賞有望若手女優賞にノミネートされ、注目を浴びる。また父の遺作の監督マノエル・ド・オリヴェイラの『クレーヴの奥方』(99)で主役を努めた事も話題になる。その他主な出演作に、ロバート・アルトマン監督作『プレタポルテ』(94)、『そして僕は恋をする』(96)、『クリスマス・ストーリー』(08)、『愛のあしあと』(11)、『チャップリンからの贈りもの』(14)などがある。
(若いころのクレール・ダーリング役)
Alice Taglioni
1976年7月26日生まれ。フランス・エルモン出身。
幼少期は音楽院でピアノを習っていたが、あがり症を克服するため演劇コースに通いはじめ、それを機にドラマなどに出演するようになる。『好きと言えるまでの恋愛猶予』(02)でスクリーンデビュー。その他代表作として『ナイト・オブ・ザ・スカイ』(05)、『プレイ‐獲物‐』(11)、『ゼロ タウン 始まりの地』(12)、『ブルゴーニュで会いましょう』(15)などがある。
(マルティーヌ役)
Laure Calamy
1975年フランス・オルレアン生まれ。
高校卒業後、パリに移りフランス国立高等演劇学校で学ぶ。『女っ気なし』(11)でフランス国内において注目される。他の作品に『バツイチは恋のはじまり』(12)、『パパは奮闘中!』(18)など。映画と並行して舞台においてもコンスタントに活動を続けており、2018年には「Le Jeu de l’amour et du hasard」の演技でフランス演劇界最高賞であるモリエール賞最優秀女優賞に輝いた。
(アミール役)
Samir Guesmi
1967年10月7日生まれ。フランス・パリ出身。
『Jaune revolver 』(88/未)で映画デビュー。主な代表作に『ソフィー・マルソーの過去からきた女』(07)、『クリスマス・ストーリー』(08)、『イリュージョン』(11)、『カミーユ、恋はふたたび』(12)、『オーケストラ・クラス』(17)など。また、短編映画『C’est dimanche!』(08/未)で監督デビューも果たしている。