フランスの至宝と呼ばれ、世界的大女優のC・ドヌーヴ主演最新作。本作では、実娘のキアラ・マストロヤンニと母娘役で共演している。
監督は『やさしい嘘』(03)、『パパの木』(10)、『バベルの学校』(13)などのジュリー・ベルトゥチェリ。
自身の終焉を察した主人公が、その半生を共にしてきたアンティークを処分することで浮かび上がる「劇的な人生」と「本当に遺したい思い」を、女流監督らしい繊細でしなやかな視点で描き出した。
主演のC・ドヌーヴは、認知力が衰え始めた女性を初の白髪姿で演じるなど、また一つ高みをいく存在感で物語を牽引する。
〝モノ″に宿る人の思いと記憶をたどりながら、人生の哀楽を鮮やかに見届ける感動のドラマ。