人生終焉!貴方は何を思うでしょう? 淡々と演じてるだけなのでしょうが、ドヌーヴ自身が老いることを自然に受け入れ、美しく潔いと感じてしまう。観て習うも映画の楽しみ方ですよね。
――風吹ジュン(女優)
ドヌーヴ、マストロヤンニ、実母娘共演が紡ぐ、巡り行く人生、そして愛の物語。 とどまることを知らないドヌーヴの女優魂と予想出来ないラストシーン。見事なアンティークにも心を掴まれました。
――賀来千香子(女優)
先ず見事なアンティークの数々に目を奪われる。 そのアンティークとともに体験した数々の人生ドラマと、久方ぶりに登場するカトリーヌ・ドヌーヴの名演技により90分間、観る者を別世界へいざなう名作。
――桂由美(ファッションデザイナー)
C・ドヌーヴさん演じるクレール婦人が愛した骨董品と、僕が集めているような明治、大正昭和時代の日用雑器とは価値も何もかもが違うレベルである。ただそれらの「モノ」ひとつひとつにも歩んできた歴史、出会った人々の想いが宿っている。そんな「モノ」達への感謝と決別。他人ごととは思えない、胸せまる作品だ。
――坂崎幸之助(THE ALFEE)
波乱万丈の人生の証であるかのごとく所有していたアンティークの数々のコレクション!まるでお祭りの花火のように一瞬のうちに華やかに全てが消え去ってしまいます!最骨頂に達したカトリーヌ・ドヌーヴに目が離せない!
――假屋崎省吾(華道家)
誰にだってきっと大切にしているモノがある。 そういったモノの価値というのは、それ自体がいかに高価かどうかということではなく、それにまつわる極めて個人的な思い出こそが本当の価値なのかもしれない。
――常徳 拓(美術商)
実の母娘カトリーヌ・ドヌーヴとキアラ・マストロヤンニが母娘を演じるこの映画は人生のシミュレーション。不思議なテイストで展開する物語の中にあるリアリティがキラリと光る。
――きさらぎ尚(映画評論家)
尽きずに燃えるものが残るとしたら、それは過去の記憶ではないか、と老年になってからよく考える。『アンティークの祝祭』は、まさにその視点を女性の感性で描きあげ、終活という実に残酷な行為を祝祭に高めている。意を決して白髪姿を披露したカトリーヌ・ドヌーヴに、「ブラボー」といいたい。
――村上香住子(エッセイスト)
歳を取ることが寂しいのではなく、これまでの人生で起きたことと、「今」の状況を合わせて寂しさを感じるのかもしれない。 家具や人形は自分の人生や心模様を知る。本当は娘に話したかったけど…。この映画を通じて改めて人はひとりでは生きていけないと感じました。
――武藤頼胡(終活カウンセラー)
※敬称略/順不同